
みなさんこんにちは!姿勢改善トレーニングSTUDIO BE FREEの吉田です。
前回の記事では悪い姿勢=不良姿勢にはどんなタイプがあるか?というお話をしてきました。
今回は「姿勢が悪くなる理由」について見ていきたいと思います。
姿勢が悪くなってしまう理由としてよくイメージされるのは「筋肉の問題」。
「猫背の人は背筋が弱い」「反り腰の人は腹筋が弱い」というイメージがある方は多いかと思います。

それも間違いではないのですが、しかし根本的な問題はまた別のところにあるのです。
どこか?ズバリそれは「脳」です!
●姿勢や運動に関わる3つの要素
私達はどのような過程を経て運動というものを行っているのか?
そこには3つの要素が関わっています。
①環境
②感覚
③脳
の3つです。
①の環境は自分が今いる場所の環境を指します。今立っている場所は明るいのか、暗いのか、広いか、狭いか、足元の地面は固いか、柔らかいか?などです。
②の感覚は目、鼻、耳、皮膚などの身体に備わったセンサーに相当する感覚器官が①の環境から受ける刺激を指します。
視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚の五感に加え、平衡感覚や、深部感覚(筋肉が伸び縮みする感覚や重さを感じる感覚などを指さします)などがあります。
③の脳は②感覚という情報を集め、データとして集積してまとめる事によって「運動というプログラム」を作り、発動します。

例えば登り坂に立っている場合、
「足裏の感覚器官」や平衡感覚を感知する耳の奥の「三半規管」、その他全身の筋肉に備わった感覚器官から知覚神経(ちかくしんけい)を介して脳へ感覚情報がインプットされます。
すると脳は全身の感覚器官から送られてきた情報を統合して(まとめて)「今、自分は傾斜がある場所に立っている」と判断します。
そして「登り坂で後へ倒れて転ばないように体重を前寄りにかけてバランスをとる」ように筋肉にアウトプットします。
その結果、私達は登り坂でも頭が水平になるよう、真っ直ぐに立ち、歩くことができるのです。
次回もさらに脳と姿勢の関係について見ていきたいと思います。