慢性的な腰痛や肩こり、疲労、睡眠障害、身体が硬い・・・・etc.
こうした身体の不調にお悩みの方は多くいらっしゃいますが、その大きな原因の1つが「ストレス」です。
現代は「ストレス社会」と言われるように、ココロもカラダも様々な「ストレス」に晒されやすい時代です。
「ストレスを感じる」状態というの「闘争・逃走」状態、分かりやすく言えば、「石器時代の人々が獲物を追いかけたり、猛獣から必至に逃げている」のに近い状態に身体がなっているというイメージです。
こうした状態が長く続くと呼吸が荒くなり、筋肉が常に緊張状態になってしまいます。
その結果、身体の柔軟性が失われて痛みを生じやすくなったり、生命活動に関わる自律神経のバランスが乱れて睡眠障害や胃腸の不調、疲れがなかなか取れない「慢性疲労」など様々な体調不良を引き起こす原因になるのです。
ストレスと並び、現代のもう一つの特徴は「感覚機能が低下しやすい社会」であると言えます。
私たちは
①全身の感覚(五感や平衡感覚、体性感覚など)から得られた情報を知覚神経を介して脳にインプット。
②脳は感覚からインプットされた情報と記憶を基にその時々の状況に応じて必要な運動プログラムを作成される。
③脳で作成された運動プログラムが運動神経を介して筋肉へとアウトプットされ、身体を動かしたり姿勢を維持する等の「運動」が行われる。
という流れで姿勢保持や日常生活動作を含めた運動を行っています。
ところがデスクワーク中心の働き方となった現代では身体を動かす機会が減少したことにより、「脳の機能を活性化するために必要な感覚刺激」も少なくなっているケースが多く見られます。
また、パソコンやスマートフォン等のデジタルデバイスの長時間の使用は前頭葉の血流低下を招くと言われています。
前頭葉の機能低下は疲労の原因の1つとも言われ、この他「注意力の低下」「集中力の低下」にも繋がると言われています。
「呼吸」というと自然にできているイメージがありがちですが、実は「正しい呼吸ができている人は世の中に1割程度しかいない」とも言われています。
呼吸は「酸素を身体に摂り入れる」という働きの他、体幹を支える「コアユニット」と呼ばれる筋肉の活性化や、自律神経のバランスにも大きく関与しています。
そのため、呼吸機能が低下するとコアユニットの機能が低下して運動時の背骨への負担が増加したり、自律神経のバランスが崩れることで身体が過緊張になりやすくなり、筋肉を痛めやすくなる等の悪影響が考えられます。
また、呼吸機能が低下すると酸素をうまく身体に摂り入れることもできなくなります。
その結果、酸素不足により脳の機能が低下したり、代謝に関わるミトコンドリアの働きにも影響を与える事も考えられます。